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【過酷なドッグレース】走ること以外を知らないグレイハウンドが、引退して初めて“愛”を知った時…

 

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過酷な『ドッグレース』

日本では馴染みのない『ドッグレース』というものをご存知ですか?

競馬と同じでギャンブル目的で、最速の犬種とされるグレイハウンドを用いたレースです。

もちろん犬ですから、騎手はいません。1周400m程度のトラックコースの内柵のレールに、ウサギなどの小動物のダミーを走らせ、それを犬が追いかけ順位を競い合います。

犬たちがおよそ時速70㎞で全力疾走するとても過酷なレースです。

その過酷さを証明しているのが、グレイハウンドの寿命です。

グレイハウンドは本来であれば、寿命は10~13歳なのですが、ドッグレースに使われている犬たちの中にはわずか5歳で寿命を迎える犬もめずらしくないのです。

レース中に大怪我をして、もう使えないからと殺処分になることもあります。

『ドッグレース』で使われているグレイハウンドたちは、経営者側にとってはあくまで‘物‘なのです。レースに出て稼げない犬は、迷わず殺処分されるのが現状です。

(写真はイメージです)

3日に1頭が命を落としていた現実

ある新聞社の取材によると、2013年5月〜2014年1月の間にフロリダのドッグレース場で死亡した犬の数は89頭。およそ3日に1頭が命を落とした計算になります。

レース中やレース後の熱中症、トラックの周囲に張り巡らされた電流フェンスにぶつかっての感電死、骨折などで走れなくなった場合の殺処分などが主な死因です。

出典 http://www.dogactually.net

アメリカのグレイハウンドレースの現在 より

(写真はイメージです)

活躍して引退しても、殆どの犬たちが幸せにはなれない

2015年には、オーストラリアのドッグレース業界で、毎年1万3000~1万5000頭もの健康なグレイハウンドが殺処分されていることがわかりました。速く走れない=不要という考え方なのでしょう。

たとえ殺処分されなかったとしても、血統を残すためのパピーミルや輸血用の血液製造機としての余生を余儀なくされる犬もいます。

ドッグレース用のグレイハウンドの中で、幸せな余生を過ごせるのはほんの一握り程度なのだそうです。

ドッグレース場から保護された”モズレー”のお話

ドッグレースで引退したグレイハウンドを保護している団体[ Going Home Greyhounds]によって過酷なドッグレース場から1匹のグレイハウンドが保護されました。名前は”モズレー”4歳のオスです。

ドッグレースで使われていた犬たちは、レースで走ること以外は知りません。つまり、しつけは一切されていないのです。

モズレーは同団体でしばらく過ごした後、ペンシルバニア州ピッツバーグに住むMerrihewさん夫妻に引き取られました。

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レース以外は、どうしていいのかわからない”モズレー”

モズレーは人から優しくされたことがないレース犬でした。モズレーは常にレース場の騒音と犬の鳴き声と、荒地の中にいたのです。人と、どう接していいのかわからない犬でした。

「私たちが引き取った当初は、モズレーは少し分離不安症になっていたようでした。」とMerrihewさんは言う。

最初のころ、モズレーは、‘優しさ‘に戸惑っていました。彼はそれまで、愛されたことが1度もなかったのです。モズレーは、Merrihew夫妻の‘優しさ‘と‘愛情‘に格闘していたのです。

夫妻の優しさと愛に戸惑い格闘していたモズレー

愛情は心地良いもの

けれど、モズレーは最高に素敵なパパとママに引き取られたのです。

Merrihew夫妻に愛情を受け続けて、モズレーはだんだんそれが心地良いものだということが理解できるようになってきたのです。

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モズレーは最高のパパとママを手に入れたのです。

現在のモズレー

モズレーがMerrihew家の一員となって4年が経ちました。モズレーは8歳になったのです。現在のモズレーはこんな感じ↓

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モズレーは8歳になりました。こんなにリラックスしてふざけることができる犬になりました。

▼動画▼

賑やかなMerrihewファミリー

モズレーは新しい家族たちが大好きになりました。Merrihew家には、他にも犬や猫たちがいます。

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マックス、モズレー、ローフ

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1週間前、新しい‘弟‘のルーカス君も家族に加わりました。

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みんな仲良くお昼寝中

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モズレーは、Merrihew家でとても幸せに暮らしています。

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I love you , Mom. (愛してるよ、ママ)

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I love you , Dad. (愛してるよ、パパ)

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I love you, my little brother. (愛してるよ、弟)

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I love you, everybody. (みんな愛してる)

でも…

モズレーのように、幸せな余生を送れる元レース犬たちは、ほんの一握りです。

Merrihew家の‘愛‘に戸惑っていたモズレーが、こんなに穏やかに幸せにみんなと仲良く暮らすことができています。

ドッグレースで競うことしか教えられていない他のレース犬たちにも、‘愛‘がいつか届くことを心から願うばかりです。

ドッグレース(別名:グレイハウンドレース)はその残酷性が世に知られるようになり、人気は年々落ちて来ています。それでも、まだ行われているのは、観光資源になっているからです。

日本でもネットで『ドッグレース』と検索してみると、ギャンブル好きな人が海外の『ドッグレース』を‘魅力的なギャンブル‘だと書いている人もいますし、観光業者が『ドッグレース』を‘政府公認のギャンブル‘だと宣伝していますし、なんだか複雑な気持ちにさせられます。

その裏でどういうことが起きているのか。。知らないのかもしれませんが。。いや、知ろうともしないのかもしれません。

行く人がいるから、今も『ドッグレース』は行われているのです…。

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via:spotlight

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