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【それでも人のぬくもりが欲しいんだ】生体実験の末に捨てられ、ついに一人ぼっちとなったチンパンジー、久々の訪問者を思わずギュっと抱きしめる

 

2016.03.24-05-00

今年1月、仲間が誰もいなくなってしまった孤島で3年間、たった1匹で暮らしていたチンパンジーのポンソに、ついに訪問者が現れた。

ポンソに会いにいったのは、チンパンジー保護センター理事であるエステル・ラバランドさん。

ずっと独りぼっちで寂しかったのか、ポンソは彼女の姿を確認すると大きな笑みを浮かべ、エステルさんが手を伸ばすと、即座に抱きついてきたという。

それだけで、ポンソがどれだけの孤独に耐えてきたのかが分かる。

生体実験の末、島に捨てられたチンパンジーたち

ポンソの悲劇は13年前までさかのぼる。

13年前、彼はほかの65匹のチンパンジーたちとアフリカのコートジボワールの孤島に捨てられた。

ここに捨てられた大半のチンパンジーたちは、野生で暮らしていたところを捕らえられ、ニューヨーク血液センター(NYBC)の肝炎治療の実験台として使われていたのだ。

実験中は生検(生体から細胞・組織を外科的に切り取ったり針を刺して取ったりして調べ、病気の診断を行う方法)が繰り返され、麻酔をされり、首に鎖をされジャングルジムにつながれていたという。

そして、実験が完了すると、研究所はこのチンパンジーたちを隔離された島に置き去りにした。

だが、島はチンパンジーたちが野生で生きていくための食べ物もない状態で、研究所が時折食べ物を補給していたという。

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仲間が次々に死んでいく中、ついに一人ぼっちに

当時、ポンソは10歳で、仲間のチンパンジー20匹(7歳から11歳)と一緒にこの島に捨てられた。9ヵ月も経たないうちに、20匹いた仲間の11匹は死んでしまい、生き残った9匹は別の島に移された。

しかし、新たに移された島もチンパンジーの生息に適しているとは言えなかった。やがて、次々と仲間が死んでいき、残ったのはポンソとポンソのパートナーと子供2匹となった。

自然に採れる食料もない島に取り残されたポンソたちに救いの手を差し伸べたのは、近くの村に住む優しい男性、ジャーメインさんだった。

彼は、時折ポンソたちにバナナやパンなど食べ物を運んでくれた。

ポンソたちの食料源はジャーメインさんが運んでくれる食べ物のみであった。

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仲間に先立たれ、唯一の家族と暮らしていたポンソだが、その家族も次々と死んでいき、そして2013年末、ついにポンソだけとなってしまった。

本当に孤独になってしまったポンソは生涯1人(匹)で、生息に適さない島で暮らすこととなってしまった。

生体実験でボロボロに傷つき、用済みになるとアフリカの孤島に捨てられたポンソ。

人間不信やトラウマを抱えても不思議ではないはず。

それでも、40歳になるポンソは島を訪れたエステルさんを何の躊躇も見せずに信頼し、とてもうれしそうに笑いながら、ギュッとハグをした。

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そんな喜びも束の間、エステルさんが帰るとポンソはまた独りぼっちで暮らさなければならない。

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米国動物愛護協会はポンソや、他の離島に置き去りにされたチンパンジーたちを助けるため、「SOS Ponso」というキャンペーンを行い、ネット上で募金を呼びかけた。

現在募金額は33,558ユーロで(約419万円)、目標金額の50,000ユーロまでもう少しだ。

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つい最近まで、NYBCは実験台にしていたチンパンジーたちの支援を行っていたが、昨年5月、アフリカに捨てたチンパンジーたちののサポートは終了する、と発表した。

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公式な発表によると、チンパンジーのサポート代で既に数百万ドルを投入しており、リベリア政府との交渉も折り合いがつかなくなったと述べいてる。

また、彼らは「契約上、チンパンジーの面倒をみる義務を負ったことは一度もない」とも述べている。

悲しいことに、過去に生体実験の実験台として使われたポンソは、島を離れることもできないし、他の仲間たちと楽しい人生を送ることもできない。

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via:karapaia

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